気の感覚を身に付ける(1)
内容
気の感覚を身に付けるために、一番初心者にとって取り組みやすいと考えられる、スワイショウと、気を練るために欠かせなくて、頭の働きを良くしたり、歩くことを楽にする効果が期待できる稽古法である立禅と、指先から気が出る感覚を身に付けるために重要な指気功を解説します。気功をするときの呼吸法である丹田呼吸法も紹介します。
スワイショウ
スワイショウは初心者でも簡単に始めることができます。気功の一番の基礎になる動きで、毎日継続して行うことで、気功の感覚が養われていきます。
方法
スワイショウは、少しだけひざを曲げて、足幅を肩幅くらいに広げて、両腕を前に円心運動で滑らかな動きで前に出して、振り子のように遠心力で両腕を後ろのほうに半回転させて、もう一度前に半回転させるという動作を、ゆっくりリラックスしながらテンポよくやる気功です。
スワイショウはできるだけ手を滑らかに動かして、肩甲骨を十分働かせてよく動かすようにして、お腹の丹田に沢山気が集まるのをイメージしながらやっていきます。
テンポよくこなしていくとだんだんリラックスして気持ちが良くなってきます。
時間も一つの姿勢につき5分以上と十分な時間をかけます。前後に動かすのを、5分を3セットした後、横に手を回転させる動きをやります。この動きは腰をひねらせて、伸ばして刺激を与えるので腰痛を改善するのに役に立ちます。
立禅について
立禅は気功の中でも最重要な稽古法で、体の気を養うためには欠かせない動作です。
方法
膝を軽く曲げて、肩幅分の足幅を空けて、手は両腕を前方に出して、大木を抱えるのように輪っかを作って、両手の先端の指から気が出ていることをイメージして、先端部分を向い合せます。
手のひらから、丹田に気が集まっていくのをイメージします。足の太ももにしっかり負荷をかけます。足の裏はしっかり地面を噛んででいる状態にします。安定感を保ったまま、口でカウントしながら静止した状態をしばらく続けます。
立禅を行うと、太ももにしっかり筋肉が付き、神経が発達して、姿勢のバランス感覚も良くなるので、歩いたり走ったりが楽にスムーズにできるようになります。
足腰が鍛えられて、長時間快適に動作ができるようになります。気が充実してくるので、声が良く通るようになり、脳のA-10神経を鍛える効果があるので判断力が上がり、頭が良くなります。
普段体を動かす習慣がない人にとっては、きつく感じることが予想されます。最初は15秒や30秒など、自分の脚力に合わせて負荷を調整します。
毎日コツコツ続けることで、少しずつ時間が持つようになり、足の感覚もきつさが無くなっていきます。足がだんだん出来上がってくるので、時間の記録を更新できるように、さらに頑張るようにします。